足利市の工務店、福富住宅の渡邊雄二です。
『住まいの性能 用語解説』と題して 住宅の性能につかわれる言葉についてご紹介!
家づくり計画のご参考として頂けましたら 幸いです。
住まいの性能 用語解説 【Ua値の基準 Heat20】
前回の【断熱性能を表すUa値】に続き、 今回の言葉は【Ua値の基準 Heat20】です。
★断熱性能Ua値については、こちら↓ 断熱性能を表すUa値
Heat20は「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」が公表している、住宅の断熱性能Ua値の基準の一つです。
断熱性能を表すUa値には、省エネ基準や断熱等級、Heat20などいくつか基準があります。
その基準は、国が決めた基準とその他の基準に分けられます。
<国が決めた基準>省エネ基準、断熱等級 <その他の基準> Heat20
どちらも、基準の断熱性能Ua値があります。
国の基準は省エネルギーを重視
まずは、国が決めた基準についてです。
国が決めた基準は『どれだけ省エネルギーになるのか』という、省エネ観点から、断熱性能Ua値が決められています。
そのため、下記のような使うエネルギーを少なくすることを、目的としています。
『断熱性能を良くして、冷暖房のエネルギーを どれだけ省エネにできるか』
『効率の良い給湯器やエアコンなどの機会を 使って、どれだけ省エネにできるか』
Heat20の基準は最低温度を重視
一方、Heat20基準では『家の中で寒いところを少なくする』という、最低温度から決められています。
そのため、下記のような考え方をもとに、 家じゅうが暖かい家づくりを目的としていると言えます。
①暖房していない部屋の温度(最低温度)
寒い冬、リビングなど人のいつもいるところは暖房を使っているので、暖かいですが、廊下にでたとたんに「ひやっ!」という経験がある方も多いと思います。
暖房している所が暖かいのは、当然のこと。 暖房していない部屋も暖かいことが大切です。
そのため、Heat20の基準では、LDKを暖房しているとき、暖房をしていない場所での最低温度が何度なのか、目安の温度が決められています。
②15度未満になってしまう部屋が どれくらいあるか、その割合
LDKを暖房しているとき、部屋の温度が15度未満になってしまう割合が何%あるのか、その割合の目安が決められています。
③もちろん省エネ性も考慮
2025年に適合義務化がきまっている省エネ基準の住宅と比較して、どれだけ省エネになるのか、使うエネルギーをどれくらい減らすことができるのかの目安があります。
暖房していない所の温度は何度? G1、G2、G3という3つのグレード
ここからは、Heat20での断熱性能Ua値の違いによるグレードの説明です。
「暖房していない所が何度なのか、その割合は何%なのか」によって、G1、G2、G3という 3つのグレードがあり、それぞれ断熱性能Ua値が決まっています。G3が一番断熱性能がよく(Ua値が小さく)、暖房していない部屋の温度が一番暖高くなります。
家はどこに建てるの? 1~8地域までの地域区分
また、「地域区分」といって、家を建てる場所によって、G1、G2、G3の3つのグレードの断熱性能Ua値はかわります。
北海道と沖縄が同じ断熱性能では、なんとなくへんですよね。そのため、日本全国を1地域~8地域までの8つの区分に分け、地域区分ごとにUa値が決まっています。
まとめです。
断熱性能を表すUa値の基準【Heat20】は ①家じゅうを暖かくするための基準で、 ②家の中の一番寒い温度 &15度未満になる部分の割合と、 ③住宅を建てる場所によって Ua値が決まっている基準、です。
今回は【断熱性能Ua値の基準 Heat20】についてご紹介いたしました。 次回は【ではUa値って、いくつがいいの?】について、ご案内致します。お楽しみに!
★Heat20についてもっと詳しく知りたい方は担当:渡邊雄二までお問合せ下さい。
◇住まいの性能 用語解説ブログ ~断熱&断熱性~ 断熱性能を表すUa値
栃木県足利市の工務店(有)福富住宅 代表、 一級建築士 渡邊雄二がお届けしました。
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