足利市の工務店、福富住宅の渡邊雄二です。
『住まいの性能 用語解説』と題して 住宅の性能につかわれる言葉についてご紹介!
家づくり計画のご参考として頂けましたら 幸いです。
住まいの性能 用語解説 【Ua値って、 いくつがいいの?】
前回の【Ua値の基準 Heat20】に続き、 今回は用語解説ではありませんが、 【Ua値って、いくつがいいの?】です。
お住まいの断熱性能を表す数値として『Ua値』があって、そのUa値の基準として『Heat20』がある、ということをご案内しました。
★断熱性能Ua値については、こちら↓ 断熱性能を表すUa値 ★Ua値の基準Heat20については、こちら↓ Ua値の基準 Heat20
では、これから家を建てる場合には、断熱性能を表すUa値はいくつがいいのでしょうか?
今回は、ずばりUa値はいくつにすればいいのか、ご説明いたします。
Heat20 5地域-G2グレード Ua値0.34以下
『家じゅう、冬暖かくて、夏涼しくて、 冷暖房にかかるお金が安くて、 家族が健康的に過ごせる快適なお家』
そんなお家とするためには、足利市&その周辺地域では<Ua値0.34以下>とすることが大切です。
なぜUa値0.34以下?
<理由その1> 暖房していない場所も暖かく!
Heat20のG2グレードでは、東北や関東地方において、暖房してない部屋の温度が、概ね13度を下回らないこととされています。
これは、室内の温度むらを小さくし、暮らしやすさの向上や温度ストレスを考え、温度設定がされています。
<理由その2> 足利は6地域だけと5地域の基準を採用!
足利市及びその周辺は『6地域』で、東京などと同じ地域区分です。東京と同じ? 足利の方が北にあるし、冬は寒いですよね。
実は、少し前に地域区分の見直しがあり、その時に5地域から6地域に変更になりました。冬の夜や朝方の寒さは、今までと変わらないのに、断熱性能の基準が緩くなってしまったのです。
【5地域から6地域へ変更】 ↓ ひと区分、暖かい地域の仲間入り ↓ でも、冬の夜や朝方の寒さは ひと区分暖かい地域よりも寒い ↓ ひと区分暖かい地域の基準では、 最低温度が寒くなってしまう ↓ もともとの5地域の基準を採用! ↓ 計画通りの快適な住まい
Heat20のホームページを見ると、同じ区分内でも、目安としている最低温度を保つため、「地域補正」ができるページがあります。
そのため、東京より寒い足利市&周辺地域では、Heat20のG2グレードで目安とされる最低温度13度を下回らないためにも、5地域でのG2グレードのUa値0.34以下が必要です。
<理由その3> G2グレードなら、全館空調もOK!
家じゅうどこでも暖かい(涼しい)全館空調はとても魅力的ですね。
でも実は、G2グレード以上の断熱性能がないと、省エネではなく、増エネになってしまうことがわかっています。
Heat20では、最低温度のほか、冷暖房の省エネルギー性についても、目安があります。
これによると、G2グレード以上の断熱性能がないと、リビングや寝室など部屋ごとに冷暖房した場合に比べて、全館空調の方が、使うエネルギーが増えてしまいます。
エネルギーが増えるということは、電気代も増えることになってしまいます。
つまり、東京(6地域)より寒い足利市&周辺地域で、5地域-G2グレード:Ua値0.34以下とすれば、全館空調も安心して採用できます。
まとめです。 今回は【Ua値って、いくつがいいの?】
Heat20 5地域-G2グレード Ua値0.34以下
冬暖かく、夏涼しくて快適なのに、冷暖房に必要な電気代が安い!そんなお住まいとするためには、Ua値0.34以下をお確かめください。
次回は【Ua値0.34以下だとどうなるの?】 当社で撮影したサーモグラフィーカメラの映像や温度測定の結果などをご紹介致します。
◇住まいの性能 用語解説ブログ ~断熱&断熱性~ ~断熱性能を表すUa値~ Ua値の基準 Heat20
栃木県足利市の工務店(有)福富住宅 代表、 一級建築士 渡邊雄二がお届けしました。
私達は栃木県足利市で創業して52年! 地元の工務店だからこそわかる『地域特有の気候』や『周辺環境』を踏まえた上で、弊社独自のノウハウを活かし、安心・安全・快適・省エネ・健康にお暮らし頂ける住まいをご提案しております。 新築もリフォームも、お住まいに関することは私たちにお任せください!
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