足利市で家づくりをしている工務店 パッシブデザイン設計 耐震等級3+制震、高断熱・高気密で、 省エネ性に優れた住まいをご提案! 有限会社 福富住宅 代表の渡邊雄二です。
足利市の注文住宅 【建て方作業 2日目】
本日は、高断熱&高気密の秘訣! 『スーパーウォール工法』の断熱パネルが 搬入され、小屋部分を施行しました。
工場で生産された硬質ウレタンフォーム 断熱材の厚みは100mm。
断熱材そのものの断熱性能を示す 熱還流率は0.024w/mK。 これは、熱の逃げる量を表す数値のため 小さい方が優れた断熱材をいえます。 ちなみに、熱の逃げにくさを示す 熱抵抗値は4.16㎡/kです。
熱伝導率って?熱抵抗って? 詳しく知りたい方は、ブログの下の方に その関係性を書きましたので、ぜひ。
建て方作業に戻ります。
まずは、レッカーを使って、上にあげます。 手を挙げて荷受けをしているのは 一級建築士兄弟、工事担当の弟の方です。
ちなみに兄の方は、撮影担当です。
続いて、指定の場所に敷きこんで 専用ビスで固定をします。
板状の断熱材のつなぎ目は、気密テープを しっかりと止めていきます。隙間厳禁!
束という、屋根部分の柱の周りは スプレー上式断熱材を使って、補強します。
室内側から見ると、こんな感じです。 この後、断熱パネルと木材の隙間を塞ぎます。
建て方作業2日目も無事終了。 いよいよ3日目の明日は、上棟です。 明日はお天気も良さそうですし、 さらに張り切っていきましょう!
*ここから先は、興味のあるのみ お読みください。
熱伝導率:λ(ラムダ) w/mk 熱の伝わりやすさを表す数値 もの中外で温度差が1の時に、 厚み1mのものが どれだけの熱(W)を通過させるのかを 表している。
熱抵抗値:R(アール) ㎡k/w 熱の伝わりにくさを表す数値 そのものの熱伝導率と厚みから求めます。
熱伝導率と熱抵抗値の関係 熱抵抗値R=(1÷熱伝導率λ)×厚み(m)
ブログ写真の断熱材の熱抵抗値を計算すると 4.16㎡k/wとなります。1÷0.024×0.1
同じ断熱材を使っても、厚みが変わると 熱の逃げにくさである熱抵抗値は変わります。
また、熱伝導率の大きな断熱材を使っても 厚みを熱くすれば、熱は逃げにくくなります。
例えば、グラスウール10Kという断熱材の 熱伝導率は0.05w/mkです。 先ほどと同じ熱抵抗率4.16とするためには、 <4.16㎡k/w×0.05w/mk=0.208m>となり 20.8cmの厚みが必要となります。
硬質ウレタンとグラスウール、 どっちがいいの? 時々、そんな質問を頂ことがあります。
施工性や価格、水蒸気対策など、 色々な要素はありますが、 断熱性能と考えると、
硬質ウレタンでも薄ければNGですし、 グラスウールでも厚ければOKとなります。
どんな断熱材(素材)を使うのか、ではなく どこに、何を、どの厚みで、どんな風に 施工するのかが、大切ということです。
余談の方が長くなってしまいました。 最後までお読みいただいた方、 ありがとうございました。
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