こんにちは。モデルハウススタッフの大竹です。
今月13日に大きな地震がありましたね。
みなさんお怪我や、住宅に被害などなかったでしょうか？
最大震度は6強で、宮城県や福島県では、建物の倒壊や地滑り、断水などの被害が出ているようです。
被害にあわれた方が一日も早くもとの生活に戻れるよう、心からお祈り申し上げます。
◆耐震等級ってなに？
みなさんは、耐震等級という言葉をご存知でしょうか？
既に家を新築された経験がある方や、これから家を新築しようとされている方の中には、
聞いたことがあるという方もいるかもしれませんね。
耐震等級とは建物の強度を表す指標で、品確法(住宅の品質確保の促進などに関する法律)によって定められたものです。
建物の耐震性能によって3つのランクに分けられていて、「耐震等級1」「耐震等級2」「耐震等級3」と表します。
◆耐震等級1～3、なにが違うの？
【耐震等級1】
・建築基準法2020年の耐震性能を満たす
・数百年に一度発生する地震で倒壊、崩壊しない
【耐震等級2】
・等級1で想定される1.25倍の地震でも、倒壊、崩壊しない
・学校や病院などで多く採用されている等級
【耐震等級3】
・等級1で想定される1.5倍の地震でも、倒壊、崩壊しない
・警察署や消防署など、災害時の拠点になるような場所で採用されている等級
※ここで言う「数百年に一度発生する地震」とは、阪神淡路大震災のこと。
最大震度は震度7でした。
◆耐震等級3って本当に必要なの？
上記の指標を見ると、「耐震等級1でも倒壊、崩壊しないんじゃん ♪」と思われるかもしれませんね。
しかし、品確法で耐震等級の指標が示されたのは2000年のこと。
その後の2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震などの大きな地震の際には、
耐震等級1や耐震等級2の家でも、倒壊が続出してしまいました。
そのため近年ではこの経験を踏まえて、今後は「耐震等級3をスタンダードにしよう！」という流れが強まりつつあります。
◆耐震等級3を取得するには？
耐震等級3を取得するには、住宅性能評価機関で行われる審査に合格する必要があります。
審査に合格するためには、建築士が許容応力度計算などの構造計算を行い、建物の強度をデータで証明しなければなりません。
これには多くの手間と費用がかかります。
そのため多くのハウスメーカーや工務店では、建築基準法で定められている最低ラインの「耐震等級1」にとどめているというのが現状です。
※構造計算書の比較
◆地震後も住み続けられる住宅を
確かに、建築基準法の耐震基準を満たしていれば、大地震に遭遇した際にも家が倒壊することはないかもしれません。
しかし家が損壊してしまうと、その家に住まわれているご家族は避難所生活を送ることになります。
避難所では、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症リスクがあります。
プライベートな空間は限られ、24時間集団生活を強いられることによるストレスも計り知れません。
これで、本当にご家族の命を守ると言えるのでしょうか･･･。
今求められているのは、地震後も変わらず住み続けられる住宅です。
そのニーズに応えるためには、品確法の耐震等級3が最低ラインです！
◆福富住宅では「耐震等級3+制振」が標準仕様
私たち福富住宅では、「いつもの暮らしを、いつでも、いつまでも。」をコンセプトに掲げ、
「お客様の命を守る家づくり」をお約束しています。
そのため「耐震等級3+制振」が標準仕様。もちろん、「耐震等級1」や「耐震等級2」の住宅も建てることはできますが、
お客様の安全をお約束できないため、現在はお断りさせていただいております。申し訳ございません。
日本は地震大国です。今後も南海トラフ地震など、大きな地震の発生が予想されています。
みなさんも家づくりをされる際には、いま一度、耐震性能についてよく考えてみてくださいね。
最後までお読み頂き、ありがとうございました！
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