足利市の工務店、福富住宅の渡邊雄二です。
『住まいの性能 用語解説』と題して 住宅の性能につかわれる言葉についてご紹介!
家づくり計画のご参考として頂けましたら 幸いです。
Ua値だけを信じるな! 【Ua値至上主義の罠】
今まで、Ua値は0.34以下って書いてきましたが、今回はUa値だけを信じるな!です。 なんか、すいません。
断熱性能を表すUa値。この意味は、1/7「住まいの性能 用語解説 ~断熱性能を表すUa値~」にて、ご説明いたしました。
1/7ブログ 断熱性能を表すUa値
熱の移動のしやすさを表す「U値」の 平均値「average」で、『Ua値』です。
AさんちとBさんち、Ua値は同じ。 ただし、床や壁、天井に使っている断熱材や窓の素材が違うと考えてください。
左のAさんちは、断熱材にこだわっているけど、窓は昔のアルミ製の一枚ガラス。
右のBさんちは、ある程度しっかりしたの断熱材に、樹脂アルミ複合のペアガラス。
同じUa値だったとしたら、どっちの家が、 冬暖かいでしょうか。
ちょっと、わかりずらいですね。
冬の洋服で例えますね。
Aさんは、モコモコのダウンジャケットを着て防寒しているけど、短パンにサンダル。
Bさんは、ジャケットに長ズボン、靴を履いてマフラーをしています。
寒い冬の夜、どちらかの服を着て出かけるとしたら、あなただったらAさんとBさん、どっちの服装で出かけますか。
私だったら、Bさんですね。 Aさんの足元はすーすーで、寒そうですから。
また、そんな寒そうなAさんを暖かくするには、さらに高級なダウンジャケットに着替えさせるより、長ズボンと靴下&靴を履かせた方が良さそうです。
実は、感じる暖かさ(寒さ)は、平均ではなくて、一番不利な所(寒い所)で決まります。
『冬、暖かい家にしたい!』
そうお考えの時に、断熱性能を表すUa値は、確かに暖かさの目安となります。
まずは一番寒い場所を改善して、どの場所に、どんな断熱材を、どのように使うのか、計画することが大切です。
Ua値は断熱性能レベルの目安です。
数値ばかりに気を取られてしまっては、あなたの欲しい「冬暖かく・夏涼しい家」にはならない場合もありますので、ご注意ください。
◇住まいの性能 用語解説ブログ ~断熱&断熱性~ ~断熱性能を表すUa値~ Ua値の基準 Heat20 Ua値って、いくつがいいの?
栃木県足利市の工務店(有)福富住宅 代表、 一級建築士 渡邊雄二がお届けしました。
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