足利市の工務店、福富住宅の渡邊雄二です。
『住まいの性能 用語解説』と題して 住宅の性能につかわれる言葉についてご紹介!
家づくり計画のご参考として頂けましたら 幸いです。
住まいの性能 用語解説 【Ua値が0.34以下だと どうなるの?】
前回の【Ua値って、いくつがいいの?】に続き、今回も用語解説ではありませんが、 【Ua値が0.34以下だとどうなるの?】です。
今回は、実際のお住まいで温度測定やサーモカメラで撮影した画像をご覧いただきます。
緑色:Ua値0.33 C値 水色:Ua値 C値0.2 紫色:Ua値0.87 C値は未測定 赤色:屋外 *測定場所:リビング(エアコン暖房)
ここ数日、日本列島を10年に一度といわれる最強寒波がやってきていますが、温度測定をした2020年2月7日も、負けずに寒い日でした。
真夜中の0時ごろ(グラフ一番左)、エアコンのスイッチOFFをしたあと、温度が下がっていきます。
お部屋の温度が下がるスピードが違うことが、わかりますか。
朝起きてから、エアコンスイッチON。 緑色はピィっと温度が上がるのに対し、紫色はゆっくりとしか上がりません。
この時間のサーモカメラの画像がこちらです。
左が緑色のお家、右が紫色のお家です。
左は、エアコンによって室内が暖まり始めていますが、右は天井あたりは暖かくなっていますが、床は冷たそうですね。
温度計では、左:21.6度、右:19.7度とその差は1.9度ですが、床の温度の差は4.4度。
左のお家は、エアコン暖房でしっかりと床が暖められていることがわかりますね。
上のサーモ写真は、夜の10時です。
左の家は、床も壁も天井も同じ色=同じ温度。エアコン設定温度が20度ですが、床も壁も天井も大体23度。心地よい暖かさに包まれている感じです。
右の家は、上半分と下半分で温度差があり、「エアコンで暖房すると、頭はのぼせて、足元は寒い」と言われる状態になっています。
このように、断熱性能を表すUa値が違うと、お部屋の温度だけではなく、床や壁、天井の温度も大きく変わってきます。
Ua値0.33のお家では、アパート暮らしの時には必須だった「もこもこスリッパ」や「厚手の毛布」、「裏起毛の部屋着」が要らなくなり、断捨離されたそうです。
お家の暖かさは、断熱性能を表すUa値だけでは決まりませんが、目安となることは間違いありません。
これから、足利市&周辺エリアで、お住まいの計画をご検討されている方、
「Ua値は0.34以下ですか?」
こちらをぜひお確かめください。
次回は【Ua値だけを信じるな!Ua値至上主義の罠】と題し、お送りいたします。
「ん? おかしいぞ。Ua値って、0.34以下って言ってるじゃん!」そう思われた方、ぜひ次回をお楽しみしていてください。
◇住まいの性能 用語解説ブログ ~断熱&断熱性~ ~断熱性能を表すUa値~ Ua値の基準 Heat20 Ua値って、いくつがいいの?
栃木県足利市の工務店(有)福富住宅 代表、 一級建築士 渡邊雄二がお届けしました。
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